数ある専門学校の中でも、そこで修得される技術が直接的に職業に役立つものの一つが美容師・理容師の学校です。
美容系の技術が学べる専門学校はとても人気のあるジャンルとなっており、学校の多くでは一つだけではなく複数の選択科目の中から美容に関するスキルを修得できるようなしくみがとられていたりもしています。
授業では机上での学習だけでなく実際の技術修得ができる実習も多くなるので、勉強をするときもとても楽しくやっていくことができます。
美容系の技術は卒業したからといってそのままでもずっとOKというようなものではなく、常に新しい技術や流行などを追い求めていかなければいけないものではありますが、技術そのものは一度身に付ければ失うことのない手についた職になるため一生続けていける職業を作るためには最適です。
髪に関するスペシャリスト、理容師・美容師
美容師・理容師が担当する美容分野は人の髪の毛に関する部分です。
最近は「ヘアデザイナー」や「ヘアスタイリスト」といった職業名称もあちこちで見かけるようになっていますが、それは理容師・美容師の資格いずれを持っている人が名乗ってもよいものであり、自分の修得している技術をどのように実際のスタイリングに活かしていくかはその人次第ということになります。
なお、美容師とは一般的に「美容室」と呼ばれるところで働くための資格となっており、シャンプー・カット・カラー・パーマ・ブローといった技術を用いていきます。
一方で理容師とはカットやスタイリングの他、カミソリを使ったシェービングやその他髪の毛の悩みへの対応、マッサージなど美容師とはまた違った分野での技術修得が必要になってきます。
しかし最近では理容師と美容師の仕事が明確に分類できないような仕事も増えてきているため、今後はまた違ったアプローチが資格的に作られて行く可能性もあります。
一般的な認識としては、女性客が対象となっているのが美容師で、男性客が中心となるのが理容師となっています。
美容師になるには美容師養成学科に2年以上通い、さらに国家試験に合格しなくてはいけません。
資格に合格することで美容師免許を取得できるので、それを持つことで実際にお客さんの髪の毛をスタイリングすることができるようになります。
一方理容師は同じように理容師養成学科で2年以上学び、理容師国家資格試験を受けます。
理容師と美容師は全く別の課程で勉強をしなくてはならないのが本来ですが、最近では顔のシェービングを希望する女性客が増えたり、男性にも女性以上に髪の毛の身だしなみに気を使う人も増えていることから、理容師と美容師の両方を同時並行として資格取得ができるようにしている専門学校もあります。
ほとんどの美容系専門学校では美容師養成学科と理容師養成学科は併設されているので、授業を自分なりに入れていったりすることで卒業時に両方の資格を取得することも可能です。
美容師・理容師専門学校は通学式の他通信教育で学べる講座もあり、その場合は学習期間は2年ではなく3年以上というのが資格取得のための条件となっています。
人口が集中する都内原宿・青山ではヘアサロンが急増しているので、美容師ニーズも高まっています。